5月27日(土)
おはようございます。
北海道1日目はこんな感じ。
2日目の朝は、留萌市から。
宿泊したホテルの近く、旧留萌駅近辺に開運町という町があった。
何か縁起良さそう。
先日までJR留萌駅だった場所に行ってみた。
旧留萌駅の近くに「道の駅るもい」があるようで、徒歩で行ける仮設の連絡通路が作られていた。
2023年3月までは留萌本線の終点だった場所。2か月ほど前。
踏切ではない仮設の通路が作られ、仮設通路の幅の分線路がバッサリと切られていた。
旧留萌駅。
旧留萌駅前のロータリー。
駅名の看板が付いていた場所。
駅の構内には入れないようになっていた。
2023年3月に廃止となったのは、留萌本線の留萌―石狩沼田間。
さらに3年後には、石狩沼田―深川間も廃止となるみたい。これは仕方ない流れなのかなあ。
留萌市から更に北上。
交差点を左折して、国道232号を稚内・羽幌方面へ。
留萌市からの国道232号、ずっと左側に日本海を見ながらの走行。
日本海オロロンラインと言うらしい。
途中フラッと立ち寄った道の駅、おびら鰊番屋。
道の駅から留萌市方向。
こんなところに、国指定重要文化財の旧花田家番屋と言うものがあった。
日本海オロロンラインは、輪島珠洲辺りの雰囲気にも何だか似ている気がする。
グーグルマップで現在位置を見る。
この近辺の各地方自治体にゆるキャラが存在するらしいけど、どれも見たことない。
変わり種自販機。
魚介類の瓶詰めが売られていた。
国道の横断歩道を渡って、海側にも行ってみた。
この日の目的地は、天売島。
この日も朝からセイコーマートに寄り道して、やっぱりアイスを食べる。
今回はチョコミント。
ミントが強めで良い。セイコーマートのアイス、どれも美味しい。
羽幌町まで来た。
羽幌フェリーターミナルに到着。
ここから車→フェリーに乗り換え。
今回乗るフェリー、おろろん2。
羽幌フェリーターミナルと焼尻島・天売島を結ぶ航路を運航している。
今回訪問した時期は、午前と午後の2往復運航。
夏の繫忙期になると高速船も運行して、便数自体も増える様子。
フェリーターミナル周辺の風景。
フェリーターミナルは最近建て替えられたのか、綺麗。
出発まで時間があったので、フェリーターミナルの中をウロウロ。
海鮮が美味しそうな食堂もあった。
天売島と焼尻島は、6月から営業開始予定の施設が多い様子。
日帰り予定なので、もし日帰りできないならやめておこうと思ったけど、朝8時の時点でフェリーは午前午後共に通常運航するということで、乗船券を購入。
乗船。
天売島行きの乗船券。
フェリーが出港してまもなく、めっちゃ揺れる。
石垣島-波照間島の船に乗った時以上かも…
途中から景色を楽しんでいる余裕も無いくらいに船酔いしてしまい、船員さんの勧めで2階から地下の船室に移動してひたすら横になって寝ていた。
これは途中の中継地、焼尻島に着いたところ。
その後フェリーが再び動き出し、しばらくしてこの日の目的地である天売島に到着。
かなりの船酔いだったので、フェリー降りた後はお茶を飲んでまず休憩から。
吹奏楽界隈ではかなり?有名な島、天売島。
DASH島BGMでもお馴染み、「天国の島」という吹奏楽コンクール課題曲のモチーフとなったのが、この天売島。作曲者は一時期、天売島内の学校で音楽の先生を勤めていた。
それにしてもスゴいところまで来てしまった。
僕は天国の島以外に天売島のことを何も知らずに勢いで来たけど、暑寒別天売焼尻国定公園、世界的海鳥繁殖地とある。「世界的」ということは、海鳥好きや研究者の界隈ではきっと有名な島なんだろう。
年季の入った看板。
海鳥繁殖地として、昔から有名な様子。
いやー、それにしてもこのフェリーはホント揺れたなあ。
天気はそれなりに良かったのに。
午後便のフェリーで日帰りして羽幌まで戻る予定での天売島上陸。
午後便の出発予定までは5時間半くらい、結構多くの時間がある。
船酔いも落ち着いて、早速天売島を散策開始。
自転車借りようと考えたけど、天売島1周で12kmだから3時間もあれば徒歩で行けるかと思って、徒歩でのんびり島めぐりをしてみることに。
グーグルマップはこんな感じ。
島を囲むように道があるようなので、羽幌フェリーターミナルで入手したガイドマップのおススメに従って時計回りで散策。
遠くに焼尻島が見える。
天売島海鳥情報センター、海の宇宙館。
中は資料館の他、カフェやグッズショップになっている。
後々、めちゃくちゃお世話になるけど、この時は前を通過しただけ。
標識。
天売島西端の赤岩展望台まで約4km。
天売高等学校。
高校の看板下に、海鳥の模型。ウミガラスかな。
信号。
沖縄の離島では、島を出た時に困らないようにと、特に必要ない信号を設置したり、学校で信号を渡る練習をするらしいけど、これもそんな意味合いだろうか。
そんな信号の近くに天売小中学校。
天売郵便局。
平日なら天売島に来た証明書を発行してもらえるらしいけど、僕が来たのは土曜日。残念ながら証明書は入手できず。
ヘリポート。
島内で最初に出会った野鳥。しばらくじっとしていた。
カメラ目線のポーズを決めてくれていた。
北海道の小さな離島に、伊豆ナンバーのミニが停まっていた。
意外過ぎてビックリ。
引き続きテクテクと歩いていく。
それにしても、人が全然いない。
建物が並ぶエリアを過ぎたみたいで、もう少し進んだところで道路は片側1車線から1車線のみの幅に。
左側の海から、ウミネコの鳴き声が徐々に大きくなって群れが見え始めた。
前方には、何だか長く急な坂道が見えてきた。
左側にはずっとウミネコ。
この一帯はウミネコの繁殖地となっているみたい。
ウミネコの繁殖地一帯を抜けると、いよいよ坂道。
いきなりまむしに注意の看板。
4kmの看板。
少し登ってきたところから、来た道を振り返る。
ベンチマーク。
また進んで振り返る。
5km。
まだまだ先は長い。
島の西側にある赤岩園地に到着。
ここには公衆トイレも設置されている。
展望台が見えてきた。
この辺りは、季節によって一方通行となるみたい。
展望台へ向かう。
おお、怖い。
剣先のようにとがっている岩が、赤岩らしい。
結構な断崖、風も強い。
ウトウ。
この辺りはこのウトウの繁殖地らしい。
ウミガラス。
海鳥の案内看板はあるけど、海鳥自体の姿が全然見られなかった。
赤岩展望台。
ここより西には、海を隔ててロシア。
風が強い。
この赤岩展望台が天売島の頂上かと思ったら、上り坂はまだまだ続く。
遠くにウミネコの群れが居た場所が見える。
6km。
更に少し進んで、どうやら島で一番高いところまで登ってきたみたい。
道が無いところだと更に標高が高い場所もある。
天気がもっと晴れていたら、更に景色が綺麗だったかな。
看板が見えてきた。
千鳥ヶ浦園地。
ウミネコ。
6月1日から8月31日まで一方通行の標識。この時期は交通量多いのかな。
この日は歩いていても車が全く通っていなかったどころか、人も全然歩いていなかった。
案内図。
海鳥観察舎に入ってみた。
繁殖期が5月~7月で、島に来た時期が結構良かったみたい。
室内には望遠鏡が設置されていて、遠くの断崖にいる海鳥を見ることができた。ちょっと白くなっているところ。多分ウミガラス、オロロン鳥。
更に進む。
7km。
それにしても、断崖が続く。そして風が強い。
緩やかな下り坂が続く。
8km。
遠くに海鳥がチラホラ。
観音岬園地。
崩壊跡がハートに見える、らしい。
自転車だと本当にスピード出そうな下り坂が長く続く。
もし、島を逆回りすると延々と上り坂だったのか。
9km。
愛鳥の碑展望台。
愛鳥の碑があったと思われる場所。
ここからも焼尻島が見える。
フェリーターミナルも見えてきた。
島内1周までもう少し。
道道5548号、天売島線とある。
本当は548号らしいけど、昔の看板がそのまま残っている様子。
基準点。
てうりマップ。
何か駄菓子のパッケージにこんなフォントや色合いのお菓子があったような気がする。
クッピーラムネかな?
出発したフェリーターミナルに戻ってきた。
ガーミンで記録したところ、こんな感じになった。
3時間近く、12.6kmのウォーキング。
帰りのフェリーに乗るために乗船券を購入しようとターミナルに入ると、帰りのフェリーが1時間ほど前に欠航すると決定したらしい…
歩いている途中で何か島内放送が流れていたなあと思ったら、それがフェリー欠航を知らせる案内だった。
もう帰ることはできないので、宿泊場所をどうしようかフェリーの受付の人に相談すると、その場に居合わせたゲストハウス天宇礼のご主人を紹介していただき、素泊まりで急遽天売島に宿泊できることになった。
翌日は無事帰れるんだろか…
とりあえず、この日の午後に羽幌から札幌まで行くつもりで予約していた札幌のホテルはキャンセル。
ゲストハウスのご主人から「まだお昼過ぎたばかりで準備できていないから、準備できたらまた連絡します」とのことだったので、とりあえず売店へ行って何か買おうと再び島内をウォーキング。
島内には、日用雑貨や食料品が売られている売店が天売高校近くに2店ほどある。
途中で見かけた自販機で売られている飲み物の値段、離島だからと特別に高いわけでもなかった。
売店から出た時にちょうどゲストハウス天宇礼のご主人から準備できたよと連絡を受けたので、早速向かおうとすると「天売島にせっかく宿泊するならウトウの帰巣ナイトツアーに参加したらどうでしょうか?」とも言われたので、ツアーの参加を即決。
ウトウの帰巣ナイトツアーは天売島海鳥情報センター海の宇宙館で申し込むことができると教えていただき、売店からゲストハウスに向かう帰り道に、海の宇宙館に立ち寄ってツアー参加の手続きを済ませた。宿泊場所を伝えると夕方に迎えに来てくれる形。
ウトウの帰巣は、天売島でこの時期だけ、夜にしか観られない光景らしい。
これはケガの功名というやつか、天売島に宿泊しないと見られない。日中、島1周したけどウトウを全然見かけないなと思ったんだよなあ。
急遽決まったこの日の宿、ゲストハウス天宇礼に到着。
大きな民家という感じ。
本来なら午後便のフェリーでやってくる予定だった団体客が宿泊予定だったらしいけど、欠航してキャンセルとなったので、僕が代わりに泊まれる形となった。
ゲストハウスの前に、道道548号の起点があった。〇kmという標識はここからの距離だったみたい。
漁港。
ウニが獲れるらしい。しかも北海道内でもかなりの美味しさだとか。
僕はウニ苦手…
ゲストハウスはこんな感じ。
夕方になり、ウトウの帰巣ツアーの送迎車がゲストハウス前まで来た。
帰巣ツアーのガイドさんは、このゲストハウスのご主人。
その後、島内にある各宿泊施設を順番に周って、ツアー参加者を乗せていく。
参加希望者を全員乗せて(この日は僕を入れて3人)、昼に徒歩で来ていた赤岩園地へ。
歩きとは違って、車だとやっぱりラク。
赤岩園地に到着。
昼には全然姿が見えなかったウトウ、いきなりいた!
巣に帰ろうと歩いている。
横に見える穴がウトウの巣。
この赤岩園地一帯に、このようなウトウの巣穴がたくさん空いている。
ウトウが獲ってきた魚を横取りしようと、ウミネコもたくさん飛んでいる。
昼間と違って、ウトウがあちこちにたくさん。
昼間に見かけたウミネコの群れのように、夜の赤岩園地ではウトウの群れが空一面を飛び回っていた。
昼間とは大違い、ものスゴイ数。
ウトウは日中は海に出かけて、夜になると自分の巣に帰ってくる。
帰ってくる時に海で魚を獲ってきて自分の巣の中にいるヒナにあげるけど、その途中でウミネコに奪われたりするみたいで手ぶらのウトウもあちこちに。でも、1度帰ってくると、その日はもう魚を獲りに行かないらしい。
あと、泳ぐのは得意らしいけど、巣に戻ってくる時は着地にことごとく失敗してポテッとこけたり、巣の周りに生えている植物にぶつかって落下したりして歩いていく感じで、かなりのドジっ子な感じだった。
寿命は20年ほどで、その間はずっと同じ巣穴を使用する。
ウトウの帰巣ナイトツアー、フェリーの午後便が偶然欠航になった事で参加できたけど、今回参加できて本当に良かった。
天売島には、人口約260人に対して、このウトウが80万羽も住んでいるらしい。
ツアー後、ゲストハウスに戻ってきて就寝。
3日目へ。